VISION

N.K

自動車製品事業本部
第1技術部 技術1課 2012年入社

入社動機

実は、最初から自動車や塗料に興味があったわけではありません。東日本大震災後の超就職氷河期の中、第一志望の会社はエントリーシートで早々に落ち、たまたま内定をくれた会社が日本特殊塗料でした。しかし、実際に入社してからは、塗料の奥深い性質にどんどん興味を持つようになりました。何をやっても上手くいかない塗料が、ちょっとした視点や発想の転換で劇的にレベルアップをしたり、自分が開発した塗料が塗られた自動車が街中を走っているのを見ると、とても達成感があります。

仕事のやりがい、頑張ったエピソード

大きく分けて4つあります。1つ目は、新入社員の頃です。私は、大学時代は全く異なる分野の研究をしていました。高校時代は、なんと文系クラスでした。化学の知識が殆ど無く、とても不安でした。実際に入社すると、正に「知識は後からついてくる」の言葉通り、日々の業務を真面目にこなすことで少しずつ周りに追いつくことがきました。

2つ目は、開発した塗料を自動車メーカーのラインでトライアルした際、多数のトラブルが発生したことです。時間がない中、急いで配合調整、塗料試作、試験、工場と調整、報告書作成等、全てを同時に実施しなければなりませんでした。非常に苦労しましたが、上司・同僚に支えられ、何とか採用に至ることができました。この経験で、些細なことでは慌てず、冷静に業務を進めることができるようになりました。

3つ目は、海外での製品立ち上げです。インド向けの塗料を開発した際、提携先のインドの方と密にコミュニケーションを取る必要がありました。しかし、習慣の違いにより日本の常識が通用しないことや、私の英語スキルのなさにより、非常に苦労しました。また、国内・海外原料の性質の違いにも悩まされました。

4つ目は、プライベートとの両立です。忙しい中でも、趣味の時間や同僚と飲みに行く時間は確保したかったため、いかに仕事を早く終わらせるかを毎日考えていました。また、結婚して子どもが産まれてからは、毎日決まった時間に保育園へ子どもを迎えに行く必要があるため、ますます時間の制約が増えました。決まった時間にきっちりと仕事を終わらせることが、これほど難しいとは思っていませんでした。復帰直後は、特にたいへんでした。産後休業と育児休業による約1年のブランクや、時短勤務制度を利用していたこともあり、以前との違いも大きく、時間のやりくりに苦労しました。自分の慣れや、周りの方々の助けもあり、最近になってようやく、この生活に慣れることができました。

就活生へひとこと

就活は先が見えず、たいへんですよね。数十社から不採用通知が届くと、心が折れてしまいます。私は、面接の後は毎回、面接会場の近くの喫茶店でケーキを食べて元気を出していました。たまにはリフレッシュをして、思いつめずに頑張ってください。そして、もしよろしければ、私たちと一緒に働きましょう。たいへんなことも多いですが、とても風通しが良く、何でも気軽に先輩に相談できる会社です。第一志望では無かったのに、いざ入社したらとても面白く、気づけば10年経っていた私が言うので、間違いありません。