VISION

T.S.

塗料事業本部
土木インフラ事業推進部 課長
2002年入社

入社動機

大学では工学部で材料工学を専攻していたので、本音はメーカーに入社して技術職に就きたいと考えていました。しかし、私たちの世代は就職氷河期真只中でしたので、とにかく何でもやるぞという気持ちに切り替え、最初に内定をもらった日本特殊塗料に入社を決めました。塗料事業本部の営業職への配属となり、最初は戸惑うことばかりでしたが、頼りになる上司、先輩に恵まれて仕事にも徐々に慣れていき、ルートセールス以外にも現場調査、試験施工など様々な業務を経験していくと、塗料の営業は理系の知識や考え方を活かす機会も多い仕事であることに気がつきました。塗料は「半製品」です。開発、製造、販売して終わりではなく、ユーザーが塗装して初めて優れた製品となって消費者に届きます。良い塗料ができても、正しく使用されないと不良品になります。正しい使用方法を伝えることも営業の重要な役割です。今は、営業職はものづくりをサポートする重要な職務と考えています。

印象深い仕事のエピソード及び今後の目標

営業は大変なことが多い反面、喜びも多い仕事だと思います。販売目標を達成したときはもちろん、一生懸命に準備して営業したお客様から注文をいただいた時には、大きな喜びを感じることができます。特に、競合他社が多い製品を、値段ではなく「君から買いたい」と言ってもらえた時は、営業冥利に尽きると思います。

また、公共性の高い著名な建築物などに製品が採用になると、大きな達成感を味わうことができます。以前広島に勤務していた時に、お客様とタッグを組んで有名なスタジアムの防水改修工事の材料を受注できたときには、嬉しくて何度も野球観戦に行っては施工箇所をたびたび眺めていました。

私が所属する土木インフラ事業推進部は2022年4月に設立された新しい部署です。高度経済成長期に造られた多くの道路や橋梁などの公共性が高い構造物は、近年老朽化が急速に進む中、人口減少、環境問題などの背景から、壊して新たに作り直すことが困難となってきています。持続可能なインフラを実現するために求められるのはより優れたメンテナンス技術や補修材料の開発と市場への提案です。

私たちはその課題に取り組むべく、2020年に社内でプロジェクトチームを発足し、さらに事業を深化させていくために新規部署として当部を設立しました。初年度には3つの製品を新たに市場投入し、2023年度も続々と開発品の発売を予定しています。このように、新たなチャレンジをさせてもらえる環境が整っていることも当社の魅力だと思います。 私の目標は2つあります。1つ目は土木インフラ事業推進部を当社の塗料事業の新たな柱に成長させていくことです。2つ目は当社の代名詞となるような製品の開発に携わり、普及させることです。どちらも高い目標ですが、当社の成長に貢献できるよう、チーム一丸となって達成に向けて頑張りたいと思っています。

就活生へひとこと

まだ自分が何をやりたいのかわからないと悩んでいる方もいると思います。また、周りの状況と比べて焦ってしまうこともあると思います。まずはじっくり自己分析をして、自分自身を理解することが大事だと思います。その上で、自分の「強み」や「好き」に近い企業を探し、最終的には人に流されずに自分で決めることが、やりがいのある仕事を見つける近道だと思います。その結果、私たちと一緒に働いてもらえることになればとても嬉しく思います。